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教室開講15周年に寄せて
佐々木 次郎
15周年のパーティーを開くことを聞いて、月日のたつのは早いものと驚いています。39歳で東海大学に赴任した小生も、すでに55歳となりました。その間、教室を支えて下さった方々に感謝します。なかでも設立時に参加して下さった、後藤 潤、椎木一雄、武安一嘉、宮地 繁、小舩秀文ならびに山田善雄の方々には、言葉で表せないほど感謝しています。当時の研究室には、机が1つ、椅子が5脚、電話1台と自転車2台しかなかったことが思い出されます。
その後、教室に参加された諸氏の力も加わって、教室の備品も増え、診療においても1989年の病院統計を見ますと、口腔外科の初診患者数は年間4,106人と増加しています。これらの患者さんを適切に処理するために、後藤潤助教授をはじめ教室のスタッフは日夜努力しております。また、研修医の教育において多くの他科の先生方にお世話になりました。なかでも、山崎陽之助教授と長田光博教授には格別の力をいただいております。
患者さんが増えたということは教室員の努力だけではなく、当科に患者さんを紹介して下さる先生方の事を忘れてはなりません。一人一人、お名前を挙げて謝意を表したいところですが、神奈川県内はもちろんのこと、静岡県から東京都まで多くの先生方が患者さんを紹介して下さることに感謝しています。
診療の面では、現職の教室員の他に、多く非常勤の先生方に協力していただいております。深田英朗先生、新倉良一先生、坂田憲昭先生、宮地 繁先生、磯部博行先生、
小沢 博先生などです。毎週2日間の特殊外来は、これらの方々が担当して下さっています。
学生教育においても、現職の教室員の他に、多くの非常勤の先生方に来ていただいております。放射線で奥野哲治先生、病理で立川哲彦先生、薬動力学で井本 隆先生、薬剤感受性試験で小林芳夫先生などです。東海大学医学部では4年前から新カリキュラムが採用されてから、学生の自主性が尊重され、また学生の質が大幅に向上しました。歯科大学の出身者が、抗菌薬の体内動態とか、薬剤感受性試験の読み方を担当させていただくことは、おそらく他の医学部ではないことでしょう。これらの実習や講義に参加した学生諸君は、ほとんどが視野の広い人達で嬉しく思っています。
ところで、医療における informed concentという言葉が盛んに使われるようになりました。この充分に知らされたうえでの同意もいただいて、診療も、あるいは新薬の臨床試験も開始することになります。患者さんあっての病院であり、臨床研究なのですから、これは当然のことです。学生教育においても、また研修医の教育においても、informed concentの徹底は現在欠かせないものです。それには、まず自分達がその模範となるように努力しなくてはいけないことを記して稿を終わります。
15周年行事を企画された方々に、重ねて謝意を表します。

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